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いま学生マンドリンオーケストラに求められているのは“モチベーション・リーダー”
近年、学生マンドリン合奏人口は減少の一途をたどっている。これには文化・価値観の多様化に因るところも大きいが、やはり学生が様々な要因から、サークル活動に時間とエネルギーを割けなくなっていることが大きな要因であると見る。
そこで重要となるのがリーダーの存在であるが、単なるプロジェクトリーダーやオピニオンリーダーではなく、サークル全体のモチベーションを牽引するモチベーション・リーダーの重要性を主張したい。
サークル活動は任意の活動であり、言ってしまえば、辞めたいならいつでも辞められるものである。また、活動を通して得られる利益は保証されておらず、にもかかわらずコスト―金・時間・労力は馬鹿にならない。したがって、個々人がサークルに投じるコストは、各々のモチベーションに懸っている。
では個々人はどうやって己のモチベーションを管理するか? それは、周りを見て決める。ほとんどの学生はそうである。あの人があんなに頑張っている、だから僕も私も頑張ろう。そういうことである。一般に、モチベーションは次の世代に引き継がれていくが、n代目のモチベーションの強さをMnとすると、Mn+1 ≦ Mnが成り立つ。すなはち、ある世代が前の世代以上のモチベーションを持つことは稀であり、だからこそ上位学年は高いモチベーションを維持して後の世代に“背中を見せ”なければならないのである。
そして、学年全体・サークル全体のモチベーションをリードするのがモチベーション・リーダーである。モチベーション・リーダーの役割は、とにかくやる気満々であること。そして、サークル活動の魅力・それにのめり込むことのメリットを力説できなければならない。これには、高度な自己犠牲奉仕精神とコミュニケーション能力が求められる。あなたにはそれができますか?
マンドリンに限ったことじゃないですねww
2009/07/24 (Fri.) Trackback() Comment(0) マンドリン
2009
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29
京都教育大学マンドリンクラブはなぜ学生マンドリン界のオピニオンリーダーとなり得たか
2009/06/29 (Mon.) Comment(2) マンドリン
2009
06
27
機械システム的アプローチによるマンドリン演奏におけるピック音の低減
どうも、abeです。今日は初の蠅家からの更新! カス会真っ最中であります。
本日のテーマは機械システム的アプローチによるマンドリン演奏におけるピック音低減手法の検討。いつもながらしょうもないですよ。
【背景と目的】
マンドリン合奏においては、ピック音による楽音質の低下が問題となる[1]。ピック音はピックと弦が擦れ合うことにより生じ、楽音のアタックのS/N比を低下させる。
そこで本研究では、マンドリンの機械システムとしてのアスペクトに着目し、信号処理等の方法論の応用によりピック音を低減する手法を検討する。
【アプローチ】
1. ローパスフィルタによるカットオフ
ピック音の振幅スペクトルは、高周波成分に偏っていると考えられる。そこで、マンドリン本体の発音機構に何らかの装置を組み込み機械的ローパスフィルタを実装することで、ピック音が持つ周波数帯域を丸ごとカットしてしまうという方法が考えられる。
しかしながら、ピック音の帯域には楽音の高周波倍音成分も含まれている可能性が高く、この部分を大雑把にローパスフィルタでカットしてしまうと、マンドリン特有の金属的な響きをも失ってしまうという弊害が起こり得る。
2. 複数の局所帯域遮断フィルタによるカットオフ
1の問題点に対し、ピック音の振幅スペクトルを詳細に解析し、ピック音に含まれる周波数成分のみを、ロールオフ率の非常に高い複数の帯域遮断フィルタでカットするという方法が考えられる。このフィルタも当然機械システムとして実装する必要がある。しかしながら、これだとピックを変えるたびに解析とフィルタ実装をやり直さなければならない。しかも、そこまでロールオフの急峻な機械的フィルタを実現できるのかは疑問である。
3. 逆相信号による打ち消し
1, 2の問題に対し、発生したピック音と逆位相の信号を発生させることにより打ち消すという方法が考えられる。逆相信号の発生方法が課題となるが、原理的には問題ない。よって、この方法を採用する。
【実現方法】
逆相信号を機械的に発生させる方法を検討する。が、思いつかない。
【結論】
誰かやってくれ。
参考文献
[1] マンドリニストの犯罪 =マンドリン・ギター会の社会システム論的考察= 本井,1995 第3章「マンドリン・ギター音楽」、その狂気の実態 pp.35
http://homepage2.nifty.com/motoi-lab/file002d.pdf
2009/06/27 (Sat.) Trackback() Comment(0) マンドリン
2009
06
23
周波数解析を用いたマンドリンオーケストラによる他楽器音再現
【背景と目的】
近年、学生のマンドリン合奏においては、少子化による演奏人口減少に伴い、パーカッションや管楽器を含む大編成での演奏が困難となっている。そこで、作曲家・黛敏郎先生が「涅槃交響曲」において取り入れた「カンパノロジー・エフェクト」の手法を応用し、マンドリンオーケストラの楽器音の組み合わせによって疑似的に他楽器の音を再現する手法を検討する。
【方法】
1. サンプル収集・データベース構築
まず、マンドリンオーケストラの構成楽器(マンドリン、マンドラ、マンドロンチェロ、ギター、コントラバス)の音の周波数解析を行い、振幅スペクトルのサンプルを得る。これは各楽器、全弦の全フレットにおいてサンプリングしておくことが望ましい。コントラバスについてはarcoとpizzicatoを区別して収集すべきである。さらに撥弦位置やピック・弓の材質に依っても音質が変わるので、あらゆる組み合わせを網羅してデータベースを構築しておく必要がある。
2. 再現行列の導出
次に、所望の楽器音についても同様に周波数解析を行い、振幅スペクトルを得る。そして、その振幅スペクトルを先のマンドリンオーケストラ楽器音の足し合わせで表現できるような組み合わせを、計算機に探索させる。結果として、その所望の音を再現するのに必要なマンドリンオーケストラ楽器の種類と音高、重み(音量)が出力される。このパラメータ組を再現行列と呼ぶ。再現行列Rは
という感じ。重みベクトルp=t(p1 p2 ... p6)は大きさ1に正規化される。
3. 楽譜化と演奏
続いて、再現行列に基づいて楽譜を生成する。所望の楽器音再現は、必要な各パートをdivisiして一部分(再現モジュールと呼ぶ)が担当する。最後に、合奏練習で音量・音質バランスを調節する。
【問題点】
マンドリンオーケストラのどのパートを使用してもカヴァーできない周波数帯域が少なからず存在すると考えられ、この帯域を含む楽器音は再現できない。また逆に、ある帯域Aを含みある帯域Bを含まないというような周波数分布を再現したいとき、そのような組み合わせが存在しないということも在り得る。すなわち、合奏という実装方法に拠る以上は、音の加算はできても減算はできないため、帯域遮断操作が不可能なのである。
さらに再現行列の楽譜化において、各楽器の重み―すなわち楽器間の音量バランスに関する定量的な情報は、アバウトで主観的な”音量記号”に置き換わってしまうため、再現精度が低下する。そのため、合奏の際に音量バランスを調節する主観的操作が必要となる。
また、根本的な問題として、再現モジュールの人数が小さいと、打楽器など平均音圧の高い楽器を再現しても、所望の迫力が得られない。人口減少の昨今にあって、十分な人数を再現モジュールに割り当てることは難しい。
【雑言】
マンドリンオーケストラで他楽器の音を再現したいという要求はわりと一般的なものであると信じている。私は2年前の定演でフルオケの曲をマンドリン合奏用に編曲したが、その楽器数の差に悩まされ、特に打楽器が無いことが大きな問題となった。そこでギターパートにパーム、ネイルアタック、バルトークピッチカートなどの特殊奏法を導入し、申し訳程度に打楽器音を補った。
この慣れない技法にギターパートメンバの多くは戸惑っていたが、その反面なかなか好評でもあった(と信じたい)。定演終了後に i 尾さんから「この曲が一番おもろかったわ~グッジョブや」などと言われて感無量の達成感を得、私の努力は報われた。おっとただの自慢話になってしまった。
【今後の展望】
誰か実現してくれ。
2009/06/23 (Tue.) Trackback() Comment(0) マンドリン
2009
06
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グルッポ・マンドリナータ・ミドリ
のことを皆「グルッポ」と略すが、「グルッポ」は「グループ」(楽団)の意。グルッポ・マンドリナータ・ミドリの固有楽団名は「ミドリ」である。これは女院のOG有志の楽団ということで、顧問のm重先生の「松」の翠がいつまでも栄えるように……という意図をこめ、かの故・中野二郎先生が命名されたもの。にもかかわらず「ミドリ」と略すものは皆無であり、その名前は忘れられてさえいるのではないか!と疑わしくなる。が、そんな私もついつい「グルッポ」と略してしまうのであった……だってグルッポって語感が何かインパクトあるんだもん。
今日の23回定演は……まぁ例年通りって感じでした。選曲は相変わらずマニいですね。パンピーに戻りつつある私にはついていけなくなってきた。一昨年たしか女院中高が初演したオルガン曲(の編曲)、あれを再演してました。あれはよかった。あと2部1曲目のマンドリン・ギター二重奏。あれも素晴らしかった。ああいう曲を作れたらいいなぁ。
終演後のロビーにて。
m野「abeさんもフィレンツェ行きますぅ!?」
さすがに無理です。就活あるし金無いし。m月さんサーセンwwww
帰りに寄ったつけ麺屋で、りーな様にばったり会いました。何という奇遇。 さて寝るか。徹夜や夜更かしは嫌なので、早起きして課題をやります。んで起きたら10時とかだったりするんだよねぇ。まぁ今回はそういうわけにはいかないが!
2009/06/20 (Sat.) Trackback() Comment(4) マンドリン
2009
06
13
プロムジカ・マンドリンアンサンブル 第30回定期演奏会
観客にも広マン関係者がわんさか。半年振りにrエ先輩(安田Mn.07年度卒)にお会いしました。何と岡山の社会人団体に入ってらっしゃるとのこと! 定演チケットいただきましたありがとうございます。
2009/06/13 (Sat.) Trackback() Comment(0) マンドリン
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○○で検索すると私のページがトップに出てきます
2009/06/11 (Thu.) Trackback() Comment(0) マンドリン
2009
06
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ココがヘンだよ広島の学生マンドリン界
2009/06/02 (Tue.) Trackback() Comment(3) マンドリン
2009
05
16
プロマンドリニストのリサイタル
こんばんは、avencheです。やや寒いです。
さて。この日はプロのマンドリニスト・佐古季暢子さんという方のリサイタルを見に行ってまいりました。その名も「佐古季暢子マンドリンリサイタルvol.2 日本の四季~邦人作曲家でみる季節のうつろい~」。
あのエリザベト音大のマンドリン専攻第1期生で、昨年度修士課程を終えられて本格的に活動されているようです。ボクは実はこの方の演奏を見るのは初めてではありません。昨年12月の「エリザベト音大生によるGUITAR ENSEMBLE CONCERT 2008」にも出演されてました[1]。今回も当時と同じく、上垣内寿光さんという最近広島で話題のギタリストとの共演。
会場はボクらの西区民。の、大ホールではなくスタジオのほう。だいぶ満席に近かったです。何人か広マン関係者の顔ぶれも。有名な演奏家の方々もいらっしゃったようです。
第1曲目はppのアルペジオから始まりました。個人的には、あまりにもpp過ぎて聞こえづらかった気がします。あそこ残響ほぼゼロだからねぇ……笑 しかし表情の付け方等はさすがプロ。ボクがどうこういうようなことではありません。まぁ、ボクは恥ずかしながらマンドリン界に4年間も携わっておきながらマンドリン独奏というジャンルについて知見が乏しく、他の演奏家の演奏もほとんど聞いたことがないので、プロの土俵でどれほど上手いのかよく分からないんですが……(>_<)
個人的にはマンドリンとギターの為のソナタ(藤井敬吾)が一番良かったです。あとアンコールのチャルダッシュ(昨年の演奏会でも演奏)も良かった!持ち曲らしいです。早弾き超絶すぐる。
というわけで広島発、天下の女学院が生んだプロマンドリニスト! 今後の活躍を期待しております。
[1] http://blogs.yahoo.co.jp/ldf_band/46045874.html
2009/05/16 (Sat.) Trackback() Comment(0) マンドリン
2009
04
29
比治山女子中学・高等学校 ギター・マンドリンクラブ 第19回定期演奏会
どうもabeです。これを書いているのは土曜日の深夜です。
29日(水)は頭記の如く、比治山女子中学・高等学校 ギター・マンドリンクラブ 第19回定期演奏会に行ってまいりました。女院と比治山両方聞きに行けたのは今年が初めてです。
今回は2部構成。第1部の1曲目は、高2のサブコン(副指揮者)によるフォークトの過去への敬慕。これはボクが生まれて初めて聴いたマンドリンオリジナル(@新歓演奏会)ということもあって、かなり好きな曲です。
テンポは結構速め。楽譜通りalla breve(2分の2拍子)で振っていました。低音が結構ずれてたような気もするがまぁそこまでじゃないかな。ただ鋭さがもう少し欲しいね。プレクトラム4部は特に。
そしてcodaに焦燥感というか緊張感が感じられない。codaっぽくない。ここからがcoda、というのを指揮者があまり理解していない感じがしました。やはり楽式の理解は重要ですね。
2曲目の懐かしき追憶(フィリッパ)はなかなか素晴らしい演奏でした。メリハリとアクセントがあり、ギターメロも美しい。3曲目、憂愁(アマデイ)も問題無し。4曲目、こうもり序曲(シュトラウス)もカッコよし。第2部も良し(←何て適当なレビューだ)
やはり比治山の持ち味は感動路線でしょう。もちろん技術も非常に高いんですが、一応のライバルである女院と比べると、とても人間らしい演奏であるところにやっぱり目が行きます。
というわけでかなり適当になってしまいましたが数日前のことなのでしょうがないです。眠いし。来年も楽しみにしています。
2009/04/29 (Wed.) Trackback() Comment(0) マンドリン