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26. エントリーシート自動生成システム
背景と目的 : エントリーシートの作成は非常に骨が折れる。自己と向き合い、自身の性格や人間性を表現しつつ過去の行動を思い起こしながら照らし合わせ、訴求力がありなおかつ体裁の整った文章を書かなければならないため、作成者には大変な認知的負荷がかかる。
そこで、断片的なキーワードといくつかの選択肢から、エントリーシートを自動生成するシステムを提案する。
内容 : 選択式適性検査のような選択肢数十個に解答し、自分の体験や長所などを断片的なキーワードとして入力すると、www検索や機械学習などに基づいて構築したジェネレータにより文書が自動生成される。CGIフォーム的なインタフェースとして実装可能。ユーザのフィードバックによる成長も出来る。字数指定にも対応。
考察 : 完全自動生成とまでは言わずとも、支援ツールぐらいは実現できるのではないだろうか。
2009/08/09 (Sun.) Trackback() Comment(0) 日々のアイディア
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25. 会議における意見交換を支援するシステム
背景と目的 : 2007年度の我が国における労働生産性は、先進7カ国の中でも最下位だという[1]。その原因のひとつとしてホワイトカラーによる“無駄な会議”の存在が指摘されており、早急な改善が求められている。
いっぽう、会議における意見交換支援システムというのは、これまでにもヒューマンインタフェースの観点から様々な形で提案されてきたが、いかんせん全体的にSeeds-Orientedで実践に即しておらず、劇的な効果を得られるものが少ないような気がする(偏見・私見)。
そこで、会議の現状に即した意見交換システムを提案する。
内容 : まず、出席者全員の尻に電極を貼り付け……
この時点でもうお気づきのことと思うが、電極の先には高電圧源とスイッチパネルが接続されており、スイッチパネルは議長の手元にある。議長は出席者に対し、効率的な会議進行と活発かつ建設的な意見交換を促す。発言しない奴・しょうもないことを言った奴には容赦なく電流を流す。
考察 : 会議が生産的であるかどうかは議長の主観的判断に委ねられるため、優秀な議長が必要であるという欠点がある。そこで、スイッチパネルを全員に持たせ、ある一定数以上がボタンを押すと電流が流れるというしくみはどうか。誰がスイッチを押したかは分からないようにしておく。これじゃ嫌われ者は感電死か。
[1] “労働生産性の国際比較2008年版”(PDFファイル),
財団法人 日本生産性本部,2008
2009/08/08 (Sat.) Trackback() Comment(0) 日々のアイディア
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24. マンドリンオーケストラのための自動編曲ソフト
背景と目的 : 一般に、マンドリンオーケストラのための編曲作業は「階数落ち編曲」(オリジナルよりパート数が減る編曲)であることが多く、原曲のフレーズを取捨選択し、最適なパートを選定する必要があるため、アレンジャの負担になる。
そこで、原曲フレーズの取捨選択と最適パート選定を行うためのモデルを立て、マンドリンオケ編曲を支援するソフトウェアを提案する。
内容 : 原曲フレーズの取捨選択に関しては、本コーナー第16回目で提案した“和音の冗長性排除によるMIDI音源利用効率向上”の方法論を応用できる。冗長な構成音を排し、また、フレーズとして意味のある音形と分散和音などを認識・重みづけし、必要なものを優先的に抽出して残せばよい。
最適パート選定については、割り当てる音の音域に応じて適してパートを対応付ける。細かいアルゴリズムは考えてない。
考察 : 別にマンドリンオケに限ったことではあるまい……しかしあったらいいなこういうの。
2009/08/07 (Fri.) Trackback() Comment(0) 日々のアイディア
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23. 物体形状ディスプレイを用いた多機能チェア
ついに過去のアイディアのアプリケーションが始まる。第1弾は第1回目の応用。
背景と目的 : ソファとベッドは場所を取るのでひとつにまとめたい。実際、ベッドをソファ代わりに使用している(あるいはその逆)ケースは非常に多いが、やはりベッドとソファそれぞれ一方にしかない機能がある。
そこで、本コーナー第1回目で提案したパイプマトリクスによる物体形状ディスプレイを応用し、ベッドにもソファにも変形できる多機能家具を提案する。
内容 : まぁようするにただ変形するだけです。パイプ高さマップを入力すると自在に変形。アクチュエータに力センサを組み込んでマップをリアルタイム更新すれば、感触制御もできる。図1がソファモード、図2がベッドモード。精細度は16×32。
サービス展開としては、webからマップファイルを購入すれば色々な形・固さの家具が構成可能、というようなスタイルが考えられる。もちろん自分で作ることもできる。
考察 : パイプの先端の上に寝そべるなんて痛そうと思われるかもしれない。でも各パイプがぎっしり密に並んでいれば圧力が分散して痛くない、ということは容易に想像できる。剣山だって掌で押してもそんなに痛くない。さらに上に毛布をかければ? 素敵なベッドの出来上がりだ。まぁ16×32で本体重量100kg超、価格数百万円とかになりそうだけど。
2009/08/06 (Thu.) Trackback() Comment(0) 日々のアイディア
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22. 拍手の開始・終了を制御するサウンドシステム
背景と目的 : 演奏会や演劇、講演など、ギャラリ対パフォーマ型イベントにおいて、拍手のタイミングはギャラリに任される。そのため、パフォーマ側の予期せぬ場面で拍手が起こったり、逆に拍手してほしいところで静まり返るなどといった問題がある。
拍手は、一種の自律分散システムによる自己組織化現象と見ることができる。個々のギャラリはそれぞれが打ち合わせをすることなく、基本的には「他者が拍手を開始/終了したら、自分も追従する」というシンプルな規則に従って行動する。更に吹奏楽コンサートなどにおいては、アンコールを促す手拍子のテンポが自然に決定されたりする。これはまさに自律分散協調の驚異的な機能発現であると言えよう。
また、私語が許された環境において、ある瞬間に私語全体の音量が一定まで下がると、一気に全員が静まり返るという現象も日常的に体験する。これも自律分散システムのはたらきとして興味深い。
しかしながら他者追従型プロトコルでは、特に拍手開始に注目するとして、原理的にはいつまで経っても拍手が起こらないはずである。そのためスタータとでも呼ぶべき、真っ先に拍手を開始する者が存在すると仮定できる。スタータがいない場合、実際にいつまで経っても拍手が起こらないこともある。
そこで、今回は拍手開始と終了のきっかけを「ガイド音響」によって与え、ギャラリの拍手行動を制御するシステムを提案する。
内容 : パフォーマ側が拍手をしてほしいタイミングで、事前に録音しておいた拍手音(ガイド音響)をホールのスピーカなどから流す。するとギャラリもそれに追従して拍手を始めるだろう。次に、拍手を止めてほしいタイミングでガイド音響を止める。ギャラリは拍手の全体音量が急激に下がったことを認識して、拍手を止めるはず。ガイド音響に対する実際の拍手の応答は、図1のようになると推測される。
ガイド音響は実拍手の最大音量より十分に小さくてよい。特に拍手の開始は、一人分の音量で十分であると考えられる。
考察 : 拍手開始はいいが、終了は結構難しいかもしれない。また、このシステムでは予期せぬ場面での拍手の発生を一切抑えることができない。
2009/08/05 (Wed.) Trackback() Comment(0) 日々のアイディア