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2009
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日々のアイディア 6
アイディア名 : 水力増幅器
背景と目的 : 電気回路における電気の流れは、水の流れにたとえられる。電圧は水圧、電流は水流、電気抵抗は管の抵抗、容量はタンク……などのアナロジーが成り立つ。そこで、電力増幅器を流体システムに置き換えられないかという発想に基づき、水力増幅器を提案する。
内容 : 電力増幅器における電気エネルギーは、水力増幅器における位置エネルギーと等価である。水圧の微小な変化に反応するバブルを用いて、高い位置にある水から、信号に応じた量のエネルギーを取り出す。水圧の微小な変化に反応するバブルをどう実現するのかは考えていない。
考察 : 使い道が思いつかない。周波数特性がものすごく低域に偏ってそうである。
2009/07/20 (Mon.) Trackback() Comment(0) 日々のアイディア
2009
07
19
日々のアイディア 5
無理矢理アイディア(もどき)を捻り出すことほど苦しいことはない。
アイディア名 : 多自由度ロボットの制御データ圧縮
背景と目的 : 近年、ロボット制御の自由度は増加している。多数のアクチュエータの位置や速度、力などのパラメータを高精度・高時間分解能で制御するには、贅沢な計算・通信リソースが必要となる。そこで、“制御データの圧縮”という概念を提案する。
内容 : 要求される精度に応じて制御データを重みづけ・圧縮し、リソース消費の低減を図る。
考察 : 要求精度の見極めや、誤差伝播の把握が課題となりそうである。下手したら暴走も起こりかねない。
感想 : 個人的にはお気に入り。今後ロボットの自由度が数百数千になってきたら、絶対必要になってくるぜ。
追記
そういえば制御の正確さをタスクによって変えるという考えは、“注意制御”というコンセプトにより既に示されていた。しかしそれを“制御データの(非可逆)圧縮”という具体的な手法に落としたというところに価値がある。
2009/07/19 (Sun.) Trackback() Comment(0) 日々のアイディア
2009
07
18
日々のアイディア 4
マジで思いつかん。
アイディア名 : 振動装置による植物の生長促進
背景と目的 : 植物は毛細管現象により土中の水分を吸い上げて成長する。微細な振動を与えることで毛細管現象を活発にし成長を促進できるのではないか考え、その手法を提案する。実際、音楽を聞かせると花はよく育つなどと言われるし、電磁波豊富な高圧線下では植物の異常生長が報告されていたりする。
内容 : モータによる振動装置を土中・種子近くに埋め込み、生育を待つ。
考察 : すでに似たようなもの[1]があった。が、本アイディアが直接の機械的振動を利用するのに対し、こちらは音響的な振動に拠っているという部分に違いがある。ただし、どちらがいいのかは分からない。
感想 : これはひどいなぁ……
[1] 植物の生長用音響及び空気振動等発生器,末次,2000年12月出願
2009/07/18 (Sat.) Trackback() Comment(0) 日々のアイディア
2009
07
17
日々のアイディア 3
アイディア名: 3次元コンピュータグラフィクスを用いた音質可視化インタフェース
背景と目的 : 聾唖者等に対し、音の単なる包絡線形状や周波数特性ではなく、“音質”という複合的な感性情報を直観的に視覚提示するインタフェースを提案する。
内容 : 3DCGのプリミティブ(球体など)の形状や表面の質感・あるいはその動き等に、入力した音の波形やスペクトルを直観に基づいて写像するアニメーションAPI。たとえば硬い音に対してはシャープな形状、ノイズのような音に対しては激しく振動する砂のような形状の3次元画像を提示する。場合によっては色情報も用いる。
考察 : 言葉で説明してもまったくもって分かりにくい。
2009/07/17 (Fri.) Trackback() Comment(0) 日々のアイディア
2009
07
16
日々のアイディア 2
さっそく思いつかん。無理矢理。
アイディア名:水道取り付け式小型発電機
背景と目的:水道から流れ出てくる水の運動エネルギーを捨てるのは勿体なく思える。そこで、そのエネルギーを電力に変換する小型器具を提案する。
内容:水道から出てくる水をタービンに当て、発電機を回して発電する。浄水器のような小型ハウジングにまとめることができる。
考察:風呂の水道に取り付けて湯を張れば結構な電力を発電できる気がするが……発電規模によって実用性が大きく左右されるだろう。
しかしこれはひどい。
2009/07/16 (Thu.) Trackback() Comment(0) 日々のアイディア
2009
07
15
イノベーティヴ(笑)な人間になるための訓練
このブログを立ち上げて間もなく、“とりあえずやってみる”という名のカテゴリを制定しましたが、まったく使っていませんでした。意外と、とりあえずすらやらないのです。そこで今回、とりあえずやってみるシリーズの第1弾として、“イノベーティヴ(笑)な人間になるための訓練”という企画をスタートします。
現代社会、特に産業の分野においては、継続的なイノベーション―すなわち技術革新が求められます。よって現代人は常に創造的でなければならない。この現状に対して疑問を投げかけたこともありますが[1]とりあえず今は甘んじてそれを受け入れることとし、創造性を高める訓練を行いたいと思います。
具体的にはどうやるのかというと、1日1コ、何かのアイディアを出す。作曲家を目指す人が行う「1日1作曲」修行に似たものがあります。とにかく質より量、どんなにくだらなく、役に立たなさそうなものでも可。抽象的なものでも可。ただし新しくなければならない。本当に世界初であるかどうかまでは調べなくてもよいが、少なくとも自明だったり超有名だったりする手法は不可とする。フォーマットは下記の通り。
アイディア名:
背景と目的:
内容:
考察:
こんなの毎日思いつけるのか? まぁホントに分野問わずクオリティ問わずなら何とかなりそうな気がします。「日々のアイディア」と名づけましょう。
いや、1週間に1コになるかもしれない……
というわけで記念すべき第1コ目。
アイディア名:パイプマトリクスによる物体形状ディスプレイ
背景と目的:3次元物体の形状を、3DCGや触覚提示などの仮想現実的再現ではなく、物理的に再現する装置を提案する。
内容:たくさんのパイプを剣山状に並べてマトリクスを構成する。各パイプはリニアアクチュエータなどの機構を用いて独立に鉛直方向に動かすことが可能で、これらの組み合わせにより物体の俯瞰形状を再現することができる(図1)。
また、パイプの位置をリアルタイムに制御することで、マクロな感触情報も再生可能である。言わば動く3次元プロッタ。
図1. 5×5パイプマトリクスによる起伏面再現のイメージ
考察:もう実現されてそう。ニューラルネットワークなどの応用によって自律分散システムとしての発展も考えられる(適当)。ただしこの構造上、どうしても俯瞰形状(上から見た情報)しか再現できず、机の上板のような宙に浮いた部分は作れない。
というわけで思いのほか良いアイディアが浮かびました。もう在りそうと思いきや、ちょっとググッたぐらいでは出てきませんでしたし(まぁちゃんと探せば在りそうだけど)。まぁ次回からはどんどんくだらなくなっていくと思います。屁の燃料化とか食える靴とか(意味不明)。
[1] 創る喜びと壊れる不安 - Log Dead Field - Yahoo!ブログ
2009/07/15 (Wed.) Trackback() Comment(3) 日々のアイディア