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18. 2自由度ローラーアレイによるリコンフィギュラブル物体搬送装置
ボクの大好きな「アレイ」(配列)によるシステム。新たなアイディア創発手法を導入して得た結果第1弾。
背景と内容 : 工場内のベルトコンベアなどといった従来の物体搬送装置は1次元の搬送方向しか持たず、設置後に方向を変えるのも難しかった。そこで、独立に制御可能な2自由度のローラーを平面上に敷き詰めることで、x,y 方向の移動+z 軸上の回転、および自由自在な搬送経路の設定を可能にする物体搬送装置を提案する。
内容 : 図1のような2つのモータを持つローラー型アクチュエータを1ユニット(搬送子)とし、これを図2のように平面上に並べる。各モータ、各ユニットは独立制御可能。これで2次元の物体搬送装置が実現できる。ソフトウェアによって搬送経路を自在に再構成できる。
また、鉛直方向(φ の軸)に力センサを備えることで、物体が載っているかどうか/どのぐらいの重さの物体が載っているかを判別できる。これで注意制御や省電力化も可能。
図1. 搬送子の概念図
図2. 物体搬送のイメージ
考察 : 誰でも思いつきそう度100%。そして既存の技術で実装できそう。なのになぜ実現されてないか。コストが高すぎるからである。しかも搬送経路を再構成するという需要が今のところあまり無い。
が、昨今のナノテクノロジーの発展により、こうした複雑な構造を持つ機械システムが単一部品のデバイスとして、尚且つ非常に小さなスケールで作り込めるようになれば、使いどころは出てくるかもしれない。パワーさえあれば、動く歩道としても使えそうではないか。最近発表された
!! それって「ドラえもん・のび太と銀河超特急」に出てきた、ベアリングロードだ。すべてのアイディアは藤子・F・不二雄先生がずっと昔に辿り着いている……。
2009/08/01 (Sat.) Trackback() Comment(0) 日々のアイディア
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