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28. 指揮法教示ロボット
背景と目的 : アマチュアの楽団においては、 指揮者の指揮法(バトンテクニック)習得の効率が課題となる[1]。指揮者は指揮法を主に個人で練習するしかなく、効率の良い練習は難しい。
そこで、指揮法における指揮棒(あるいは腕)の機械的運動に着目し、最適な指揮運動を体得させるための指揮法教示ロボットシステムを提案する。
内容 : 指揮法の基本は、打法(たたき)であり、自然な拍を表現するためには、等加速度運動と弾性衝突を腕先で忠実に再現する必要がある[2]。また、ゆっくりとしたテンポを表現する際の「しゃくい」は、明確な打点を作らず尚且つ加速度を感じさせる動きをしなければならない。
そうした動きを、人の腕に沿った形の2関節2自由度マニピュレータにプログラムし、ユーザの腕にベルトなどで接続して実際に動かすことで、複雑な加速度運動を体感させる。
考察 : 技術的には実現可能。特に難しいワルツ打法の習得に効果を発揮しそうだ。
[1] “指揮法練習のためのバトンテクニックの定量的評価手法”,今田,
奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科 修士論文,2006
[2] “指揮法教程”,斉藤,音楽之友社,1953
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2009/08/11 (Tue.) Trackback() Comment(0) 日々のアイディア
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