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2024/11/21 (Thu.)

マンドリン回想録 弐拾弐 ～n安事件～

 ―誰も彼の味方をする者はいなかった。
 敵でこそないが、決して味方ではなかった。



  そんなわけで学祭も終わり、定演大詰め。ボクはいろいろなストレスが限界に達し、ギターへの転パを決意したり、ついには指揮者を辞めて部活を辞めようかと思ったりしていました。結局のところ部には残り指揮者も続け、ギターへの転パは現実のものになるわけですが、それはまたの機会に。


  さて、このころには次なるイベント・新人撰のために外政が動き回っています。10月半ばにはもう組み合わせも決まっておりました。この年の組み合わせは、市大・女院・広大と県大・工大・修道・安田というものでした。あぁそうだ！この組み合わせ決め会議がまた面白かったんだ。しかも記録も残ってる。ギターに転パしたい旨も書いてあるね。

    というわけで時は遡りまして2006年10月14日（土）。所は交流プラザ。広マン2年の外政と、なぜか指揮者も集まって、組み合わせ決め会議が執り行われました。しかしこれがひどいのなんの。議論が廻りに廻り、何時間たっても決まらない！ なぜだ！？ まぁ意図してか否か、どうにも議論を廻らせてしまう議論ローテーターがいたからだと思うんですが……とにかくボク、ストレスで持ってたペットボトルばきばき潰しちゃいましたよ。しかも途中まで編曲してたリベルタンゴが出来ないことも発覚しちゃうしさ……（その昨年、広大が定演でやっていた） もう発狂しそうだった。

  まぁそんなこんなで難航しつつも、数字のH蠅さん(*1)がすごい速さで計算して導き出した案が最も妥当なんじゃないの、ってことになって、ボクはまぁ数字のH蠅さんを信用してたし会議を早く終わらせたかったのもあって、その案をプッシュしまくったわけですよ。で、結局それで可決しちゃったんです。

  でもよく考えたらこの組み合わせ―市大・女院・広大と県大・工大・修道・安田ってさ、市大と工大は分かれちゃうんですね。でもボクは前々からn安さんと「新人組もうよ」って約束を取り交わしてたわけです。こりゃいかんよね。工大と組むと公言してたのに、工大と組めない案をプッシュしちゃった。

  そりゃn安さんショゲますよね。で、ふとn安さんのほうを見るとね、すげえ恨めしそうな目で見てくんの。で、口パクで「うらぎりもの」とか言ってんの。で、帰ってメールしてもすごい冷たいの。うわぁぁぁあああああごめんね、ごめんね、ごめんね………そんな目で見ないでっっ！！そういやあんだけ組もう組もうって言ってたもんなぁ俺。どうしたんだろこの薄情さ。ということが当時の記録にも刻まれております。「ワシよりも女院を取ったか」なーんて言われちゃって。身も蓋も無い！


  まぁそんなこんなで工大とは分かれてしまったんですが、こっからが悲しい話の幕開けなんですよ。今までのは序章。そう、あの有名なn安事件です。

  当時、県大・工大・修道・安田サイドには指揮者が2人おりました。修道と工大ね。で、修道は最初から「3ステ（2年生のみのステージ）振りたい」と申し出ておったわけです。じゃあ県大・工大・修道・安田サイドの1・2年合同ステージは、工大が振るというのが筋であり、また自然でござろう。

  しかし！ここで修道側が「1・2年ステもワシらが振る！」と言い出したわけです。そりゃおかしいよね。横暴ってもんだよ。n安さんはもう加賀城さんの前奏曲第5番「南風」振るって決めてたんだ。しかし修道側がゴネはじめ、「ｎ安が振るんならボク出ない」などという脅しも！ ヒドイ話ですｗｗ   で、周りの人間も修道側に丸め込まれ、n安さんに味方する者無しという状況でした。結局1・2年ステも2年のみステも修道の指揮になり、ｎ安さんの出番ナシという結果に。いやぁ残念すぎるよホント。これがｎ安事件。


  まぁそんなこんなでバックでは新人絡みで揉めつつも、定演練はいよいよ佳境。いろんな人が荒れ始め、時には怒り時には泣き……やがてそんなフェーズも乗り越え、感動路線で本番までまっしぐら！という風になっていきました。この年のトリ曲「望郷」は、ボクの再演したいリストNo.1です。あのときのメンバで再演したい。次回、いよいよ本番！ お楽しみに☆



*1……数字に強い、理数系の頭脳を持つ蝿さんの尊称（自称）。

2009/11/17 (Tue.) Trackback() Comment(5) マンドリン回想録