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ボクが経験したツラい被験者実験ベスト5
市大ではヒューマンインタフェースや認知科学系の研究してる人もいて、人を対象とした実験が結構行われる。こないだもスピーカーの音を聞き分ける実験の被験者をやった。
というわけでボクが過去に経験したツラい被験者実験ベスト5というのを挙げてみる。市大以外のもあるけれど。
●第5位:「2ちゃんねるのスレッド要約システム」評価実験
2chの「スレ主」のいるスレに関して、スレ主の発言とそれに関係あるレスだけを抽出するシステム。昨年度のタムーラ(当時B4)の卒研。
実験内容は、ひたすら2ちゃんスレを読んで、流れに関係ない・不要だと思うレスを除外するというもの。面白いが、わりとしんどい。所要時間1時間くらい。500円分の図書カードがもらえた。
●第4位:「独自性に基づくレポート採点システム」評価実験
学生のレポートはコピペや見せ合いが多いので、みんな同じような内容になる。そこでレポートの文章の類似度を測定して独自性を評価する、という感じのシステム。昨年度のk口さん(当時M2)の修論研究。
実験内容は、とにかく大量のレポートを読んで採点する。自分の中での評価基準が採点するうちに変わっていくので、公平に点を付けるのが結構大変。所要時間計2時間ほど?予備実験等含め、1,000円分ほどの図書カードがもらえた気がする。
●第3位:「運動後低血圧に対する水分摂取の効果」解析実験
昨年度のkじちゃん(当時B4,県大Gtr.)の卒研。あまり詳しくは言えないが、チャリを漕ぎまくり水を飲みまくり血を抜かれまくった。「せーの、バツン!」「あひッ」ってね。前日からの食事制限等もあり。所要時間は交通含めトータル6時間ぐらいになったか? でも謝礼が結構な額だったのでホクホク。
●第2位:「ひなたシステム」評価実験
webコラムなどの長文を読むのを支援するシステム。その文章のタイトルと関係の深いセンテンスを重要文と見なして明るく表示し、関係の薄い文は暗く表示することで、拾い読みを支援する―という感じ。昨年度のs藤さん(当時M2)の研究。
実験内容としては、とにかく大量の文章を読まなければならない。しかも適当に読むことは許されず、ちゃんと内容を理解し、時には抜文要約したりタイトルを予想したりするという作業も要求される。所要時間、予備実験も含めて計2,3時間はかかったか。脳の疲労MAX! 予備実験等含め1,000円分ほどの図書カードがもらえた気がする。
●第1位:「起立姿勢制御戦略なんちゃら」解析実験
傾いた床に立つときや揺れる映像を見ながら立つとき、人間はどういう風に長時間にわたって起立姿勢を制御するのか、というのを分析。06年度卒業のmっくん先輩(当時B4,市大Ma.)の卒研。
実験内容は、傾いた床の上で/あるいはディスプレイに映し出されるユラユラ揺れる点を見ながら10~60分くらい直立姿勢を保ち、主に足の筋電位を測定。とにかくとにかくツラい。何の刺激もなく、歩くこともできず、ただただ立ちっぱなし。電極も貼りっぱなし。ディスプレイには白背景に揺れる黒い点。決して気持ちよくはない。
指導教官のアノ t 橋先生(*1)からは「長時間立つのに慣れてて、結構最初から脱力・揺れてる」とのお言葉。まぁカレー屋指揮者ですから……
複数回に分けて行われ、所要時間トータル3,4時間にはなったかも。前日からの食事・運動制限があり、朝も早い。そして何より、ノーギャラ。ツラいツラいツラ過ぎる。せめて飯ぐらいおごっ(ry
というわけで皆さんも被験者実験を頼まれたら、とりあえず身構えましょう!!
*1……t 橋 r 一先生ではなく、“本文中で参照されない図や表はゴミでしかない”で有名な t 橋 y 三先生。
2009/12/19 (Sat.) Trackback() Comment(0) 大学院・研究生活
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