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広島女学院中学校・高等学校マンドリンクラブ 第29回定期演奏会
どうも、abeです。とても寒いッス。ちょっと軽装過ぎました。
さて本日は頭記の如く、広島女学院中学校・高等学校マンドリンクラブ 第29回定期演奏会に行ってまいりました。去年は行けなかったので実に2年ぶりとなります。
率直な感想を申し上げますと、何かが足りない。そんな感じを受けました。何かっていうか表現力ですね。もっと歌えるだろう、特にドラ・チェロは。言ってしまえば、女院だからもはや上手いのは当たり前なんですね。だって女院だもん! でもそのせっかくの上手さを十分に生かせてない、そんな感じがしました。ちょっともったいないですね。流れも掴んで曲にも乗ってるんですが、まだ向上の余地がある気がします。
でもそんな中、ギターだけはずば抜けて良かった!! セレナータ・ロマンティカの冒頭で見せた華々しいツマミ流し、ヴェニスの謝肉祭第1楽章でのメロディアンサンブル……ギター綺麗すぎ。タイミングも音色も完璧に制御されている。あれはヤバい。やはり女院はギターですよ!!
曲に関しては、注目のカペレッティ6つの小品。まぁ憂鬱な曲でしたねぇ。憂鬱ってほどじゃないんですが、全面に憂いを湛えておりました。これはなかなかに価値のあるレパートリーとして、今後普及するんじゃないでしょうか。第5曲「ワルツ」はウィンナ・ワルツ的リズムが丁寧に実装されていて、これはさすが女院だなぁと感心。
2部のマリゼッタのアルバム(マネンテ)は一昨年の女院(大学)定演でやっていたので懐かしかったです。ところで今回、曲紹介に「第2曲-夢見つつ-のテーマが“あの有名なお化けの曲”にそっくりです」って書いてありましたが、有名なお化けの曲って何なんでしょう。聞いても分かりませんでした。
総じて一番良かったのはやはりトリ曲、交響的序曲(ラコンプ)ですね。技巧で押せる曲にはとことん強い! 圧倒的な技術とエネルギを見せつけられました。これはほんとに良かった!
いやぁ~しかしこうして見ると女院の魅力ってのはやはり、技巧と統制ですかね。とにかくちょっとした動作の一つ一つにまで統制が行き渡っている。良い意味で軍隊のようだ。そしてどんな早弾きにも確実に音を入れる卓越した技巧! その裏に垣間見える、気の遠くなるような練習、努力、禁欲、伝統……そしてその中で培われた鋼のプライド。これが女院マンドリンというブランド価値をさらに高めていると思います。
来年は30回記念定演ですので、ぜひとも二橋潤一先生に新作を委嘱、初演していただきたいものです。「子どもたちのためのレクイエム」のような作品を期待しています。俺達は待ってるぜ!!!
2009/04/26 (Sun.) Trackback() Comment(0) マンドリン
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