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良いか悪いかは、役に立つか立たないかが決める
博士論文発表公聴会を見に行った。
博士課程を4年やってる人の発表だったが、結構突っ込まれていた。
内容はアドホックネットワークのルーティングプロトコル。
一番困っていたのは、
「その結果は良いと言えるの?」
「どんなアプリケーションを想定しているの?」
というものだった。
結局、大学でやってる研究(特にプロトコルみたいな基礎研究に近いもの)は、
アプリケーションが明確に定まってない場合が多い。
何に使うのかは決めてないけど、
こういう制約条件下でこのくらいのパフォーマンスで動くものを提案しました!
という形になるのだ。
だから、どこまで行ったら終わりなのかが分からない。
そして、そうなると社会に対する訴求力はぐっと弱まる。
だって何に使うかわかんないんだもん。
こんなもん作ったから、使い道はまぁ考えてくれ!って言われてもねぇ。
研究結果が良いか悪いかは、要求仕様が決める。
要求仕様は、アプリケーションが決める。
じゃあ真っ先に決めるべきは、アプリケーションだ。
そこから目を背けると、すべてが崩壊するから気をつけてね!
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2010/02/01 (Mon.) Trackback() Comment(0) 大学院・研究生活
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