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マンドリン回想録 弐拾六 ~さよならLDF~
さて、2007年1月。新人撰が終わり、世の中は期末試験の季節なわけですが……
我々LDFは、留年の危機に瀕していました。皆、あと4個落としたら留年とかそのぐらいのレベルだったように思います。4個落とせば留年するのは当たり前じゃないかと思われるかもしれませんが、余裕のある連中は10個以上余裕があったりしていました。4個落としたら留年。この重みとスリルは、味わったことがある者でなければ分かり得ません。
そんな極限状況の中、信じられないことにリーダーはライブ話を持ってきます。その日取り、何と1月28日。期末真っただ中じゃねぇか!! しかし我々は出演を決意します。日曜だったので試験とかぶることはない。練習や勉強は前もって計画的にすればいい。LDFはそういうふうに都合よく考えるのです。
斯くして練習が開始されました。基本的には学祭でやった曲を再演するだけなので、合わせ練だけです。しかしこのころ、ボクはバンド活動を持続するエネルギーを急速に失っていきました。もういっぱいいっぱいだったんですね。マンドリン部のほうが大事だし、勉強もバイトもあるし1年後には就活もあるし。他メン(リーダー以外)もいっぱいいっぱいなのは同じで、もはやリーダーという牽引力なしには、いつ空中分解してもおかしくない…そんな状態でした。
こうした兆候はリーダーも察知していて、だからこそこの極限日程ライブを持ってきたのかもしれません。彼は彼なりにこのバンドに人工呼吸を施し、延命しようと必死だったのです。
しかし解散のときは訪れます。ライブ本番前夜、ボクとリーダーはメッセンジャーで会話しました。やがて話題はLDFの存続意義のことになり、ボクは脱退も考えているということを伝えました。すると
リーダー「じゃこの際、解散にしましょう」
リーダーから提案された、LDF解散。ボクは正直、少し戸惑いました。抜けるのはボクだけでいい。ベースは代わりを持ってくるなり打ち込みでやるなり、どうにでも出来るんじゃないか。と、解散までは望んでいませんでした。しかしそれは勝手な理屈です。俺は辞めるけどお前らは頑張れって、そりゃ無いよね。
その夜遅く、リーダーより明日の日程確認MLが流されました。解散の旨はまだ他メンには告げられません。しかし、メールの最後には「みんな今までありがとぉぉォオオーー!」と、解散をほのめかす言葉が記されていました。
ちなみにライブ前夜サイバ日記。
余裕の無さが窺えます。いやーギターです。明日はライブです。正直しんどいですなぁ。レポートも終わりそうにないですよ。困ったことに家でプログラムを実行したら実行結果変わっちゃたよ。ざいあく。こりゃ再レポするしかないです。そしてテストの方もなかなかのボリュームですな。ていうかTル先生の授業難しいよ;あれこそ自己満足だろ。彼の…。あぁー、大学のテスト勉強難しいよ。(以下略)
ライブ本番当日。広島駅近くの某Mという音楽スクール(リーダーがヴォーカルレッスンを受けていた)主催の、素人バンドを集めたライブでした。ボクらは少し音出しをした後、たしか駅前福屋のレストランで昼食、そのまま明日の試験勉強をしました。サイバさんだけ勉強道具を持ってきてなくて「……」みたいな感じになったのを覚えています。
そしてその場で、リーダーの口から解散が告げられました。
リーダー「我々LDFは…本日のライブをもって……解散します!」
サイバ「えっ……」
彼は大声こそ発することはありませんでしたが、その動揺は表情から見て取れました。AtoCは猛反対はしないものの、「細々と続けていけばいい」と縮小存続を口にしました。みんなこのバンドを愛していたのです。しかし、解散の決定が覆ることはありませんでした。
ボクらの演奏は練習不足の甲斐あってgdgd、おまけに言い訳をする始末で、PAのおじさんに嫌味を言われました。終了後は打ち上げに行くでもなく、試験勉強に励むためとっとと解散・帰宅。これがLDFの最後でした。その後、ブログにてメンバそれぞれの視点から解散が語られました(1月28~30日の日記参照)。
しかしLDFはその後も、飲み会やブログ執筆などの精力的な活動を続けます。飲み会の会場は主にH蠅家。そう、この習慣がカス会の母体となったと言われています(違うか)。そしてブログは、現在に引き継がれています。LDFは今も、人々の心の中で生き続けているのです。
おっと!マンドリンと何の関係もない! これはいけません。この頃はというと、まぁ中ブロの準備期間ですな。組み合わせは市大・広大・工大・安田になりました。今思えば珍しい組み合わせです。あとCONCERT 1961についても語らねばなりますまい。
というわけで次回はCONCERT1961~第40回中ブロ!
2010/04/23 (Fri.) Trackback() Comment(0) マンドリン回想録
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