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日々のアイディアの答え合わせ
どうも、abeです。大変ご無沙汰しております。
なんだいきなりという感じですが、最近いろいろあって何か新しいことを始めたいとか思うんですね。それにはアイディアが重要です。
当ブログでは13年にも前になりますが、日々のアイディアというカテゴリでしょうもないアイディアをひたすら出していく、というマラソン的企画をやったことがあります。量が質を生む、ということでとにかく質より量です。そんなふうに当時出したアイディアたちは本当にただのアイディアに過ぎなくて、1ミリも実現のために行動などしてないわけですが、なんだか最近になって、非常に今さらながら気になったわけです。「あのアイディアたちの中で、実現の価値のあるものはあったのか? もしかして誰かが実現しているものはないものか?」と。
そんなわけで「日々のアイディア答え合わせ」と題しまして、当時のアイディアを1個ずつ振り返っていきたいというのがこの企画であります。
前置きがめんどくさくなってきたので早速いきましょう。当時の連載順そのままに見ていきます。というわけで第1回はこれ!
パイプマトリクスによる物体形状ディスプレイ
背景と目的:3次元物体の形状を、3DCGや触覚提示などの仮想現実的再現ではなく、物理的に再現する装置を提案する。内容:たくさんのパイプを剣山状に並べてマトリクスを構成する。各パイプはリニアアクチュエータなどの機構を用いて独立に鉛直方向に動かすことが可能で、これらの組み合わせにより物体の俯瞰形状を再現することができる(図1)。
また、パイプの位置をリアルタイムに制御することで、マクロな感触情報も再生可能である。言わば動く3次元プロッタ。
結果: MITの「inFORM」(2013年ごろ), スタンフォードの「shapeShift」(2017年ごろ)などが発表されていた
いやーこれはすごいですよ!! ぜひ動画を見てください。
ただのディスプレイとしてだけでなく入力インターフェースとしても使えて、3Dモデリング支援とか物体搬送とかまで可能にしています。プロジェクションマッピングと組み合わせて色もつけたりしてます。もう完全に未来だよ!! でもこれですら約10年前なんだよ!!
https://appllio.com/20131114-4479-mit-trangible-media-group-inform
いずれもメカ的な機構はボールねじのようですね。特にinFOMRの方は動作速度が非常に速い。おそらくアイディアとしてはもっとずっと昔からあったものでしょう。「shape display」で画像検索すると似たようなものが他にも出てきます。
ただ、安価・高速・マルチチャネルな制御システムを誰でも作れるようになり、実現のハードルがぐっと下がったのが2010年代に入ってからなのかもしれません。メカ部分がもっともっと大幅に小型・安価になれば実用化も有り得そうですが、さらなるブレークスルーが必要でしょう。しかし実現されただけでもすごいことです。
いやーやっぱり世の中はひとつずつ変えることができて、天才たちがアイディアを形にしてるんですね。私のような凡人にはせいぜい後出しの車輪の再発明しかできませんが、まぁ修行ということで日々改善のアイディアを出していきたいと思います!
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2022/08/12 (Fri.) Comment(0) 日々のアイディア
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