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アメリカは被爆者年金払え
近年、原爆症認定基準に関する訴訟が相次いでおり、19件連続で勝訴している。それはとてもいいことだ。すべての被爆者や、苦しんでいる被爆2世が救済されることを願う。
ところが、国側が控訴を繰り返しているためなかなか認定が行われず、その間に亡くなっていく人も多いという。これは悲しむべきことだ。
しかし、被爆者の怒りの矛先が国(日本政府)に向いてしまうというのは、どうにも間違っている気がしてならない。だって、原爆を落としたのはアメリカじゃないか! アメリカに賠償を求めるという声が被爆者の間から上がらないことに、ある種のもどかしさを感じる。
もちろん、そんなことをしてもアメリカは絶対に非を認めないし、金も払わない。少なくとも被爆者たちが生きている間にアメリカの態度が変わることは、まず有り得ないだろう。でも、だからやらないというのは間違いだ。
戦争を始めたのは日本だからアメリカに非は無い、といった意見も10年前までは当たり前のように通用していたが、今や、列強諸国の圧力が大戦を引き起こしたという一目瞭然の時代背景を無視するそうした近視眼的史観は消滅しつつある。国民に正しい歴史認識が浸透したと言えよう。
さらに言えば、どちらが戦争を始めたかなど関係ない。原爆投下は戦争行為(軍事戦略上の作戦行動)ではなく、非武装市民を大量虐殺した犯罪行為である―ということは一寸の疑いようもない事実である。それに対して被害者である日本が損害賠償を求めるということは極めて自然なことである。
とはいえ、年老いた被爆者が聞く耳持たぬアメリカと真っ向から戦うというのは現実的でない。そこで、ひとまずは日本政府が被爆者年金・補助金を立て替えておく。どんどん原爆症認定基準を引き下げて、被害者を救済すべき。
そしてこれからの世代が、アメリカに対し賠償を求めて戦っていくのだ。それこそ何十年もかけて、である。アメリカは、国際社会から改めて糾弾され、金銭的負担を強いられることで、自らの犯した罪を再認識し、核廃絶への足取りを固めるというシナリオ。
そんなの無理だって? フヒヒサーセンw
2009/08/06 (Thu.) Trackback() Comment(0) 未選択
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23. 物体形状ディスプレイを用いた多機能チェア
ついに過去のアイディアのアプリケーションが始まる。第1弾は第1回目の応用。
背景と目的 : ソファとベッドは場所を取るのでひとつにまとめたい。実際、ベッドをソファ代わりに使用している(あるいはその逆)ケースは非常に多いが、やはりベッドとソファそれぞれ一方にしかない機能がある。
そこで、本コーナー第1回目で提案したパイプマトリクスによる物体形状ディスプレイを応用し、ベッドにもソファにも変形できる多機能家具を提案する。
内容 : まぁようするにただ変形するだけです。パイプ高さマップを入力すると自在に変形。アクチュエータに力センサを組み込んでマップをリアルタイム更新すれば、感触制御もできる。図1がソファモード、図2がベッドモード。精細度は16×32。
サービス展開としては、webからマップファイルを購入すれば色々な形・固さの家具が構成可能、というようなスタイルが考えられる。もちろん自分で作ることもできる。
考察 : パイプの先端の上に寝そべるなんて痛そうと思われるかもしれない。でも各パイプがぎっしり密に並んでいれば圧力が分散して痛くない、ということは容易に想像できる。剣山だって掌で押してもそんなに痛くない。さらに上に毛布をかければ? 素敵なベッドの出来上がりだ。まぁ16×32で本体重量100kg超、価格数百万円とかになりそうだけど。
2009/08/06 (Thu.) Trackback() Comment(0) 日々のアイディア
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22. 拍手の開始・終了を制御するサウンドシステム
背景と目的 : 演奏会や演劇、講演など、ギャラリ対パフォーマ型イベントにおいて、拍手のタイミングはギャラリに任される。そのため、パフォーマ側の予期せぬ場面で拍手が起こったり、逆に拍手してほしいところで静まり返るなどといった問題がある。
拍手は、一種の自律分散システムによる自己組織化現象と見ることができる。個々のギャラリはそれぞれが打ち合わせをすることなく、基本的には「他者が拍手を開始/終了したら、自分も追従する」というシンプルな規則に従って行動する。更に吹奏楽コンサートなどにおいては、アンコールを促す手拍子のテンポが自然に決定されたりする。これはまさに自律分散協調の驚異的な機能発現であると言えよう。
また、私語が許された環境において、ある瞬間に私語全体の音量が一定まで下がると、一気に全員が静まり返るという現象も日常的に体験する。これも自律分散システムのはたらきとして興味深い。
しかしながら他者追従型プロトコルでは、特に拍手開始に注目するとして、原理的にはいつまで経っても拍手が起こらないはずである。そのためスタータとでも呼ぶべき、真っ先に拍手を開始する者が存在すると仮定できる。スタータがいない場合、実際にいつまで経っても拍手が起こらないこともある。
そこで、今回は拍手開始と終了のきっかけを「ガイド音響」によって与え、ギャラリの拍手行動を制御するシステムを提案する。
内容 : パフォーマ側が拍手をしてほしいタイミングで、事前に録音しておいた拍手音(ガイド音響)をホールのスピーカなどから流す。するとギャラリもそれに追従して拍手を始めるだろう。次に、拍手を止めてほしいタイミングでガイド音響を止める。ギャラリは拍手の全体音量が急激に下がったことを認識して、拍手を止めるはず。ガイド音響に対する実際の拍手の応答は、図1のようになると推測される。
ガイド音響は実拍手の最大音量より十分に小さくてよい。特に拍手の開始は、一人分の音量で十分であると考えられる。
考察 : 拍手開始はいいが、終了は結構難しいかもしれない。また、このシステムでは予期せぬ場面での拍手の発生を一切抑えることができない。
2009/08/05 (Wed.) Trackback() Comment(0) 日々のアイディア